縁起

抑々當山ご本尊延命地藏菩薩はもと聖徳太子のご創作かゝり駿河國竹ノ下村宝鏡寺に奉安せられ開運の御利生あらたかなるをもって世人竹ノ下地藏尊と稱してこれを尊崇せり元文元年(1736年・115代桜町天皇・8代徳川吉宗)の頃同寺の第八世に大忍というものありて武藏國に耒錫するや江戸市民利済の發願をなし千代田城の西南いまの麹町山本町に一宇を起こして證誠院と号しこゝにこれを奉遷せり

然るに世運と共に堂宇漸く廃頽して昔日の面影を失す 當地の素封故大隅新太郎翁先妣トク子刀自の當山御本尊に歸依篤かりしを偲びその孝養追慕の念止み難きと且つはまたその御利生に感激するものありて昭和十三年四月私有の地を舉げて當寺に寄せこゝに移転再建の工を起し爾来拾年有余の年月を経て遂に本堂山門庫裡講堂等の諸堂宇を悉く完成しもって輪奐の美を成し集廣の讃仰に副へるものなり。(落慶導師:総本山智積院第55世化主 高井観海)
(昭和23年11月24日當山落慶式)より

歴史

昭和13年4月 移転再建
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